風水の歴史<風水と江戸の町>
【5】 風水と江戸の町
北のアルプス連峰、西北の秩父連山、西の丹沢に囲まれた地形は、大きな龍のようなうねりを持っています。 そして、東に荒川や隅田川、東南から南にかけては東京湾があり、龍が水を飲みにくる通り道になっています。 したがって、江戸城のある位置が風水でもっとも力が集中するポイント「龍穴」となっているのです。 また、風水でトラブルの多い方位とされている鬼門の北東には寛永寺を、裏鬼門の南西には日枝(ひえ)神社を建立して、江戸城を守っています。 さらに、家康亡き後は、北の日光に墓所を定め、国家安泰の拠点としました。 この日光東照宮は、風水の原則に基づいて墓所が造られています。 徳川幕府が、明治維新までの約三〇〇年間も続いたのは、このような風水による理由からでしょうか。 |